ジャムやゼリーなどのパッケージを見ていると、「ペクチン」や「ゲル化剤」という言葉を見かけることがあります。
「なんとなく添加物っぽいけど、大丈夫なの?」と気になったことはありませんか?
今回は、「ペクチン」と「ゲル化剤」について、わかりやすく解説していきます!
ペクチンって何?
ペクチンは、果物や野菜に自然に含まれている成分です。
特にりんごや柑橘類(みかん、レモンなど)に多く含まれていて、果物の細胞と細胞をつなぎ合わせる役割を持っています。
食品添加物として使われるペクチンは、これらの果物から抽出して作られた天然由来の成分。
人工的に合成されたものではないので、ナチュラル志向の方にも比較的受け入れられやすい添加物です。
ペクチンには「とろみをつける」「固める」という性質があり、これを利用してジャムやゼリーをプルプルに仕上げています。
ゲル化剤とは?
「ゲル化剤」というのは、食品を固めたり、とろみを持たせたりするために使う添加物の総称です。
ペクチンもゲル化剤の一種ですが、ほかにも
- 寒天
- ゼラチン
- カラギーナン
- アルギン酸
など、いろいろな種類があります。
それぞれ原料や性質が異なり、用途に合わせて使い分けられています。たとえば寒天は植物性、ゼラチンは動物性、といった違いもあります。
ペクチンは安全なの?
結論から言えば、ペクチンは非常に安全性の高い成分です。
- もともと果物に含まれている天然成分
- 長年、世界中で広く使用されている
- 体に入っても食物繊維として働き、ほとんど吸収されずに排出される
こういった理由から、FAO(国連食糧農業機関)やWHO(世界保健機関)でも、ペクチンの安全性は認められています。
むしろ、ペクチンは腸内環境を整える「水溶性食物繊維」として注目されることもあるくらいです。
気をつけるべきことはある?
ペクチンそのものは安全ですが、「ペクチン入り」と書かれた製品でも、砂糖や添加物が多く使われていることがあります。
ジャムなどは特に、糖分の摂りすぎに注意したいですね。
また、特定のアレルギー(特に柑橘類アレルギー)がある方は、ごくまれにペクチン製品に反応することもありますので、成分表示を確認するのがおすすめです。
まとめ
- ペクチンは果物に含まれる天然成分で、ゲル化剤の一種
- ジャムやゼリーにとろみをつけるために使われる
- 安全性は高く、通常の食事で健康リスクはほぼなし
- ただし、製品によっては糖分の摂りすぎに注意
食品の成分表示を読むと、最初は少し不安になりますが、ペクチンのように自然に由来する安心できる成分もたくさんあります。
正しい知識を持って、上手に食品選びをしていきたいですね!