「ガムベース」とは何か、食品表示に書いてあるけど正体がよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ガムベースの原料・成分・作り方・安全性・関連する食品表示の見方まで詳しく解説します。
ガムベースとは?
ガムベースは、チューインガムの「噛んでも溶けない部分」を作るための基礎原料です。
甘味料や香料、着色料などの「味や香りの成分」を包み込む役割を持ち、ガム特有の噛みごたえを生み出します。
日本の食品衛生法では「食品添加物」に分類されており、ガムベース自体は食べても消化されず、口の中で長時間噛むことができます。
ガムベースの原料と成分
ガムベースは、複数の素材を組み合わせて作られます。主な成分は以下の通りです。
- 天然ゴム系:チクル(サポジラの木の樹液)、ラテックスなど
- 合成樹脂系:酢酸ビニル樹脂、ポリイソブチレンなど
- 可塑剤:植物油、グリセリン脂肪酸エステルなど(柔らかさを調整)
- 充填剤(フィラー):炭酸カルシウム、タルク(形状や弾力を安定)
- 乳化剤:原料を均一に混ぜるために使用
現在の市販ガムは、天然ゴムではなく合成樹脂を使うことが多く、品質の安定性やコスト面に優れています。
ガムベースの作り方
- 原料の加熱・混合
樹脂やゴム、可塑剤、充填剤、乳化剤を加熱しながら混ぜます。 - 均質化
粘度を均一にし、ガム特有の弾力を出す。 - 冷却・固化
成形可能な固まりにして保管。 - 甘味料・香料の混合
最終的に味や香りをつけ、ガム製品として仕上げます。
ガムベースの安全性
食品安全委員会や国際的な食品添加物の規格(JECFAなど)では、ガムベースの使用は適正量であれば安全とされています。
ただし、ガムベースは消化されないため、大量に飲み込むと消化不良や腸閉塞のリスクがゼロではありません。特に小さい子どもは誤飲に注意が必要です。
ガムベースが含まれる食品表示の見方
チューインガムの原材料表示には、以下のように記載されます。
- 「ガムベース」
- 「チューインガムベース」
- 「基材(ガムベース)」
他にも「甘味料(キシリトール、ソルビトール等)」「香料」と並んで書かれることが多いです。
ガムベースの種類と特徴
- 天然系ガムベース
- チクルやジュラロンなどの天然樹脂を使用
- 昔のガムに多かったタイプで、独特の風味と弾力がある
- 合成系ガムベース
- 合成樹脂で安定性が高く、味の持続性に優れる
- 現代のほとんどのガムはこちら
よくある質問(FAQ)
Q1. ガムベースは体に悪いですか?
A. 適量の使用は安全とされており、国際基準でも認められています。
Q2. ガムベースはプラスチックですか?
A. 一部の成分は合成樹脂で、プラスチックに似た構造を持ちますが、食品用途として安全性の確認を受けています。
Q3. ガムベースは自然に分解されますか?
A. 天然ゴムは分解されますが、合成樹脂系は自然分解が難しく、ポイ捨ては環境負荷になります。
まとめ
- ガムベースはガムの噛みごたえを生み出す基材で、食品添加物に分類される
- 原料は天然ゴムや合成樹脂、可塑剤、充填剤などの組み合わせ
- 適量なら安全だが、飲み込みやポイ捨てには注意が必要
- 現代のガムはほとんどが合成樹脂系で、安定性とコスト面に優れている
ガムベースは普段あまり意識しませんが、ガムの食感や味の持続性を支える重要な存在です。
健康や環境のためにも、正しく知って上手に付き合いましょう。