「漂白剤」と聞くと、洗剤や掃除用品をイメージして、
「えっ、そんなものが食品に使われているの?」
と驚く方も多いのではないでしょうか。
実は、食品にも「漂白剤」と呼ばれる添加物が使われることがあります。
今回は、食品に使われる漂白剤とは何なのか、安全性はどうなのかをわかりやすく解説していきます!
食品に使われる「漂白剤」とは?
食品に使われる漂白剤は、文字通り食品の色を白くしたり、きれいに見せたりする目的で使われます。
主に使用されるのは次のような成分です。
- 亜硫酸ナトリウム(亜硫酸塩類)
- 次亜塩素酸ナトリウム
- 過酸化水素
- 二酸化硫黄
これらは、原材料に付着した汚れや変色を防いだり、見た目を良くするために使われることがあります。
たとえば、乾燥果物(干しぶどう、ドライマンゴーなど)や、かまぼこ、たけのこの水煮などで見かけることが多いです。
どうして漂白剤を使うの?
食品の見た目が悪いと、品質が劣って見えたり、食欲がわかなかったりすることがあります。
漂白剤はこうした
- 色のばらつきを整える
- 変色を防ぐ(酸化防止)
- 雑菌を除去する
といった目的で使われています。
特に海外産のドライフルーツや輸入野菜などでは、輸送中の品質維持のために漂白処理がされることがあります。
安全性は大丈夫?
ここが一番気になるポイントですよね。
日本では、食品に使用できる漂白剤について、
- 使用できる成分の種類
- 使用できる食品の種類
- 残留してよい量(基準値)が法律できちんと決められています。
たとえば、「亜硫酸塩類」には使用量や最終食品中の残留基準が定められており、それを超えないよう厳しく管理されています。
通常の食品に含まれる範囲であれば、健康に大きな影響はないとされています。
ただし、亜硫酸塩に対してアレルギーのような過敏反応を起こす人もごく少数存在します。
特にぜんそくを持っている人などは注意が必要とされています。
気をつけるべきこと
普段の食生活では、それほど神経質になる必要はありませんが、
- ドライフルーツや水煮野菜などを食べるときは、できれば一度水で軽く洗う
- 「漂白剤不使用」と書かれた製品を選ぶ
- 加工品ばかりではなく、生鮮食品を中心に食べる
といった工夫をすることで、漂白剤の摂取量を自然と減らすことができます。
特に小さなお子さんやアレルギー体質の方がいる場合は、成分表示をしっかりチェックするのがおすすめです。
まとめ
- 食品にも見た目を良くするための「漂白剤」が使われることがある
- 主に亜硫酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素などが使われる
- 使用基準が厳しく定められており、通常の食事では安全
- 気になる場合は「漂白剤不使用」表示を参考に
添加物に関する情報は、不安をあおるものも多いですが、正しく知ることで上手に付き合っていくことができます。
食品選びの参考になればうれしいです!